三国志から作られたことわざ

髀肉之嘆
ひにくのたん
劉表の元に長く世話になって安穏と暮らしていた劉備が、自分と張飛の太腿についてしまった贅肉を見て嘆いたもの。
戦いに出ていればこんな肉は付かなかっただろうに、という目標を忘れてダメ人間になりそうな自分たちを嘆いた。
白眉
はくび
蜀の名軍師・馬良の眉毛が白かったので、頭のいい人を白眉と呼ぶ。
苦肉の計
くにくのけい
呉の武将・黄蓋が自分の体にわざと傷をつけて、自軍から拷問されたと偽り曹操を騙すために魏に潜り込んだことから。
水魚の交わり
すいぎょのまじわり
諸葛亮が劉備の軍師になったことを「まるで水を得た魚、魚のいる水」という例えにして出来た言葉。
三顧の礼
さんこのれい
劉備が諸葛亮を軍師に迎える際に、ようやく3回目の訪問で軍師になってもらったことから。礼を尽くして迎え入れたことへの表現。
孔明の嫁とり
こうめいのよめとり
姿形の美醜よりも、才能によって嫁をもらうという孔明の嫁取りについて。
呉下の阿蒙 ごかのあもう 魯粛が呂蒙はアホだと思っていたら、いつのまにか頭が良くなっていた。それに驚いた魯粛が「おまえは呉下の阿蒙にあらず」と言ったところから、進歩のない人間をこう呼ぶ。
臥竜鳳雛 がりょうほうすう 人物評の司馬徽(水鏡先生)が劉備に「まだ世に出てないけどいいのがいるぜ」と教えてくれたのが諸葛亮とホウ統。そんなわけで世に知られていない天才を臥竜鳳雛といいます。寝ている竜とヒナの鳳凰って意味です。
鶏肋 けいろく 曹操が漢中で劉備と対峙してたとき攻めあぐねてしまい、漢中を諦めるかどうしようか迷った時に出した例え。捨てるにはもったいないけど別にいらないもののこと。漢中の地を鶏肉の肋骨に例えた。
七歩の才 しちほのさい 曹丕が曹植に「七歩歩く間に詩を作らないと罰だよ」と脅したとき、曹植は「豆がら」の詩を作り(※曹植の欄を見てください)曹丕に恥ずかしい思いをさせた逸話から。才能に恵まれてる人のこと。
人中の呂布、馬中の赤兎 じんちゅうのりょふ、ばちゅうのせきと 格段に強かった呂布と、格段に速かった赤兎馬を讃えた言葉で、特に優れたものという意味。
曹操のことを話すと、曹操がやってくる そうそうのことをはなすとそうそうがやってくる 中国語で「説到曹操、曹操就到 」 。噂話をしてると本人が来るよっていうことわざ。曹操は情報収集にも力を入れていたので、ちょっとでも曹操を悪く言えばすぐに曹操の耳に入ったことから。

 

今後増えていく予定です